JICA日系社会向け技術研修の「建築設計(意匠・構造及び設備)」コースの実習が実施され、具志堅建築設計事務所が実施団体となり、チリ出身の建築士、ナカムラ・アヤミさんを、約2週間研修で迎えました。ナカムラさんは、現地の建築事務所バスティアス・アカデミル・アーキテクツに勤務している28歳。研修期間は、沖縄の文化・歴史・建築様式や、日本・沖縄での地震や災害、構造や耐震技術などを、レクチャーや、現場視察を交えて紹介しました。何事にも好奇心いっぱいに、物応じせず興味を持ってやってくれたナカムラさん。私たち具志堅設計のメンバーにとっても有意義で楽しい時間となりました。異文化に触れることは、研修生にとっても、そして私たちにとっても、新しい発見のある学びの機会です。具志堅設計では、引き続き、外国人研修生の受け入れに積極的に取り組んでいきたいと思います。Ayami nakamura今回の研修は、建築を学ぶだけでなく、自分のルーツである日本と再びつながることができる貴重な機会ともなりました。私の住むチリのサンティアゴは、沖縄と違い乾燥していて台風も少なく、災害といえば地震ぐらいです。そのため地下の利用を含め、より自由に建築物が造られています。ガラス張りの超高層ビルや何層もの地下フロア、建材もレンガ、鉄筋、木造とさまざまです。一方の沖縄は台風や災害に備えた強固な作りが印象的でした。日本の免震・耐震技術やシステムキッチンにバスルームなど、母国にはない技術や発想に触れることができたのも大きな収穫です。研修先の具志堅建築設計事務所では、海外からの国際色豊かなスタッフと専門知識や経験を共有することもでき、大変有意義な時間を過ごすことができました。研修の様子が、『週刊沖縄建設新聞(下部に掲載)』、『JICAマガジン2月号』の、2誌に掲載されました。JICAが技術研修を実施する意義、そして私たちが研修生を受け入れる想いなどが記載されていますので、ぜひ目を通してみてください。また誌面では紹介できませんでしたが、照正組さんに現場見学のご協力を頂きました。ありがとうございました。...
Read More